外部アドバイザー会議で藤原ゼミの活動内容が報告されました
12月18日(月)、ポートアイランド第1キャンパス(KPC1)A号館6階の大会議室にて、「外部アドバイザー会議」が開催され、経営学部の藤原ゼミの活動内容が報告されました。
この会議は、本学の教育研究活動の適切性を確保するため、学外(神戸市役所・明石市役所・神戸商工会議所・明石商工会議所・神戸新聞社・県立高校等)の有識者(役職者・教諭等)の参画を得て、第三者からの社会的視点に基づく意見を大学運営に活かす事を目的としています。本学からは、学長・副学長・事務局長等が参加、毎年6月と12月に年2回、開催されています。
会議の内容は毎回、学長の大学近況報告に始まり、続いて学部・研究科の教員より、研究活動や教育活動、社会連携及び社会貢献について報告(プレゼンテーション等)がなされ、各報告に関して、それぞれ参加者との質疑応答や意見交換が行われます。
今回の会議では、教育活動に関して、経営学部の藤原 由紀子 准教授が、「ネスレ日本と大学生による共同研究について-学生主体の学びに向けて」というタイトルで、ゼミ(3年次:演習IA・IB)の活動内容を報告しました。藤原ゼミでは、2018~2020年度(3年連続:2021年度はコロナ禍で中断)、及び2022年度、ゼミ生等が「ネスレ日本株式会社」(以下:ネスレ日本)との共同プロジェクトに取り組みました。
このプロジェクトには、本学の藤原ゼミ以外にも、近隣の他大学(兵庫県立大・関西学院大・甲南大等)からも複数のチームが参加、2018年度及び2019年度は、各チームがネスレ日本からコーヒーマシンを借り、材料の仕入れ、価格設定、販売場所、販売促進など、様々な観点から検討の上、コーヒーを販売し、売上や利益を競いました。2018年度は、利益率を含めた審査の結果、藤原ゼミは6チーム中、僅差で2位となり、また2019年度は、5チーム中、利益額で1位となり、「ベストファイナンス賞」を受賞しました。
2020年度及び2022年度は、ネスレ日本の新たなビジネスに繋がるイノベーティブ(革新的)なアイデアを学生が考案・発表するという、ビジネスアイデアコンテストの方式が取られました。2020年度は、14チームが参加、藤原ゼミのチームは、Z世代に着目したアイデアを発表、Z世代の特徴をよく捉えた内容が評価され、特別賞の「Generation Z賞」を受賞しました。(Z世代:生まれた時からデジタル機器やインターネットが当前の様に存在し、ウェブやスマートフォンを日常的に利用している、1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代)
2022年度は、16チームが参加、そこで藤原ゼミ生等は、大人世代ほどコーヒーを飲まないZ世代に、コーヒーを飲む機会を提供しようと、大学祭でコーヒーを販売しました。そして、購入者に対して購入理由等に関するアンケート調査を実施、その調査結果を発表するなど、実地体験を伴う数々の取り組みが評価され、「アクション賞」を受賞しました。また、世界的な問題となっているフードロスの削減をアイデアに組み込んだ点も評価され、「SDGs賞」を受賞しました。(以上「関連ニュース」参照)
藤原 准教授は、これら一連の活動の成果として、学生等が正解のない課題に取り組む過程で、自ら考えて進めていく経験ができた事や、学生が中心になって学び合う姿が多く見られるようになった事を挙げました。
報告後、参加者から「企業にとってのメリットは?」という質問があり、藤原 准教授は「企業側の話では、学生との共同研究の過程で、必要に応じて社員が学生にコーチングする事を通じて、様々なトレーニング機会を得た、との事でした」と回答しました。