公認会計士試験合格の先輩からのメッセージ2

2022.01.13 NEWS

昨年の2名に引き続き、今年も本学部から2名の公認会計士試験合格者が出ました。今年の第2弾として、3年生で合格を果たした北條 大地(ほうじょうだいち)さんにお願いして、在学中の早い時期に最難関の試験を突破した勉強方法や後輩へのメッセージを書いていただきました。

これから就活に取り組む学生諸君、特にスペシャリストを目指す人には非常にためになる情報と思いますので、ぜひ参考にしてください。先輩を見習って、もしくは後輩に負けじと後に続く人が出てくることを期待しています。

  • 北條 大地さん(経営学部3年次生)

 

公認会計士を目指すようになったきっかけ

私が公認会計士を目指すようになったきっかけは、高校3年生の時に日商簿記2級を取得したことです。私は商業高校に通っており、高校で簿記3級程度の学習はしていました。しかし、難しいことに挑戦したいと考え、自身で学習を進め日商簿記2級に挑戦しました。一度目の試験では合格点に達せませんでしたが、二度目の試験で合格しました。その時に先生から簿記の最上位資格である公認会計士の存在を教えていただきました。大学生活では時間が豊富にあり、その時間を有意義に使いたいと考えており、またさらに難しいことに挑戦したいと考え、公認会計士を目指すようになりました。

 

具体的な勉強方法

公認会計士試験は相対的試験であるため、他の受験者より点数をとることが必要です。そのため周りの受験者よりも勉強をする必要があり、換言するならば他の受験者より勉強し良い成績をとることで合格することができます。そして、具体的な勉強方法ですが、私は勉強の初期段階に学習のベースを作りました。初期段階にたくさん勉強することでそれが普通になり、また学習量が多いため最初に習う内容についてしっかりと定着させることができます。そのため、その後学習量が増加しても現在の勉強時間に少しプラスするだけで済みます。ここで重要なのは初期段階に多くの勉強時間を確保すること、及び他の受験者の平均より多く勉強することです。

他にも、予備校のテスト等で常に自分の順位を確認することが大事です。相対試験であるため自分の順位がどの位置に属しているかを意識することで、自身の勉強のペースを調整することができます。

したがって、継続的に多くの勉強量を確保し、常に自分の順位を確認することが大事です。

 

大学生活、経営学部での学びで役立ったこと

特に1年次の選択必修科目である簿記論や2年次の選択科目である商業簿記、工業簿記が重要だと感じました。私は高校生の時に学習していましたが、簿記未学者の場合授業で簿記に触れることで少しずつ会計の全体像がつかめていくと思います。そのような意味では、会計科目全般が学びで役に立つと思います。

 

苦労した点とそれをどう乗り越えたか

私が苦労した点は暗記科目の学習です。理論科目の場合、その結論の背景や反論との対比で覚えやすいですが、暗記科目の場合業務的な学習になりがちです。そのため、暗記科目は楽しみながら勉強することができず、苦手意識を持っていました。そのため、暗記科目は2つの学習方法でアプローチしました。1つ目は移動時間等の隙間時間を有効活用したことです。単語の暗記等は英単語等の学習方法と同様に量をこなしました。2つ目は暗記科目の中でも背景がある場合は背景と一緒に覚え、背景のないものは自分の中で理論付け等をして覚えました。

 

後輩へのメッセージ

公認会計士試験はとにかく学習量が多く、忘却との戦いです。そのため、復習の時間が他の試験等と比較して多く、沢山の勉強時間が必要になります。しかし、大学生活は豊富な時間が存在するためその時間を公認会計士の勉強に費やすことは大変有意義であると思います。また、試験合格まで多くの時間が必要であるため在学中に合格できないと懸念する場合があると思います。しかし、合格者の多くは大学卒業後の合格者、また社会人経験をしてからの合格者です。そして、入社後は年齢により待遇が変わることはありません。そのため、現在1,2年生の方はもちろんのこと、3,4年生であっても十分に目指せる資格です。

ただ時間を過ごす大学生活ではなく、その時間を自己投資に費やし有意義な学生生活を送ってほしいと思います。

公認会計士試験に限らず、大学生活を有意義に過ごし様々な分野で皆様が活躍できることを心よりお祈りいたします。

  • 勉強に使った書籍