公認会計士試験合格の先輩からのメッセージ2
先日紹介した「公認会計士試験合格の先輩からのメッセージ」の第二弾として、今回は在学中にこの難関試験に合格した水谷 亮太(みずたに りょうた)さんに書いていただいたものを紹介します。
寒川さんのメッセージと同じく、これから就活に取り組む学生諸君、特にスペシャリストを目指す人には非常にためになると思いますので、ぜひ参考にしてください。これらの先輩を見習って後に続く人が出てくることを期待しています。
公認会計士試験合格体験記
1. 公認会計士を目指すようになったきっかけ
私が最初に公認会計士を目指すようになったのは、高校3年生の時です。元々は理系の高校出身で、医療系の道に進もうと考えていたのですが、実際に将来、自分のしたい仕事が何なのか分からなくなり、別の学部も考えるようになった時、経営学部を見つけました。
親には大学受験直前で学部を変更することに反対されましたが、その時に丁度パンフレットで経営学部に行けば公認会計士になれることを知り、公認会計士になりたいから経営学部に行かせてほしいと言ったら、認めてくれました。正直その時は経営学部に行きたいが為に言っただけで、公認会計士がどんなことをするのか全く分かっていませんでした。(笑)
神戸学院大学に入学して、最初は公認会計士を目指そうという気持ちが強かったのですが、バイトやサークル活動が楽しかったので、だんだん公認会計士を目指すという目標を忘れそうになりました。しかし、2年生になって「応用簿記」という授業を履修し、簿記2級を取得できれば、今ならまだ親と約束した公認会計士を目指すことができると思い、大学3年生の時から、再び公認会計士を目指すようになりました。
2. 具体的な勉強方法
私の場合、朝8時半に予備校の自習室に行き、夜9時半に帰るという生活を1年半、続けました。一見しんどそうに見えますが、公認会計士を目指して予備校に通っている人は、みんなそのような生活をしていたので、普通という感覚で毎日、通っていました。
公認会計士試験は、相対試験といわれる試験であるため、合格したいと思うなら、人よりも勉強しなければなりません。そのため、誰よりも早く自習室に行って、誰よりも遅く自習室を出るということを心がけていました。
3. 大学生活、経営学部での学びで役に立ったこと
経営学部では、ほとんどの学生が最初に簿記を学ぶと思います。商業高校出身以外の学生は、簿記を大学で初めて学ぶことになります。私自身もそうでした。簿記を全く勉強したことがない自分からすれば、最初は意味が分からず非常に難しく感じていましたが、神戸学院大学経営学部は、簿記が勉強しやすい環境であったため、公認会計士になることができたと思います。
他大学では、自分で簿記の講座に申し込んで勉強することが多いそうですが、神戸学院大学経営学部では、授業内で簿記3級や2級の勉強をすることができるため、公認会計士を目指すには非常に良い環境であると思います。
4. 苦労した点とそれらをどう乗り越えたか
苦労した点は、昨年4月の緊急事態宣言の時に予備校が閉校になり、勉強のペースを乱した点です。自習室などが使えなくなり、自宅で勉強をするようになったのですが、自宅で勉強する習慣がなく、オン/オフの切り替えができず、集中して勉強に取り組むことができませんでした。しかし、試験自体も約3ヶ月延期になったので、自習室が使えるようになるまでは割り切って、知識を落とさない程度にリフレッシュする期間と考えました。
行き詰まった時は、ある程度、割り切ってリフレッシュすることも大切です。リフレッシュのしすぎには注意ですが・・(笑)
5.後輩へのメッセージ
大学生活4年間は、長いようで非常に短いです。チャレンジしたいことがある人は、早くから取り組むべきだと思います。チャレンジしたくても、どうすれば良いか分からないことも、たくさんあると思います。私自身もそうでした。そんな時は、親や先生など誰かに相談してみましょう。
チャレンジしたいことがあっても、できないまま大学生活を終えることになれば、一生後悔すると思います。まず一歩を踏み出す勇気が大切だと、私は思います。