大学院生(経営学専攻)、頑張っています(その4)

2025.11.20 NEWS

11月19日(水)、本学の大学院経済学研究科(経営学専攻:会計学)の上原 佳南子さん(修士課程2年次生:吉田研究室)の修士論文の中間報告会が開催されました。

テーマは、「減損会計の現状と課題」で、その研究目的は、減損会計の背景とその状況を整理した上で、「のれん」の会計処理を中心に課題を析出し、償却と減損の何れの方法が企業の実態や財務情報を適切に表示しているのかを考察するというものです。(減損会計:固定資産の収益性が低下し、当初の投資額を回収できなくなった場合に、その資産の帳簿価額を回収可能な金額まで減額する会計処理、のれん:企業のブランド力・技術力・顧客基盤など「目に見えない資産」)

最終報告に向けて、更に調査研究を進めていきますが、主査・副査等からは、「特に『のれん』を取り上げた理由を明らかにすべき」「注釈に対する注意として、先行研究における議論と、そこから考えた自分の議論を識別して示すべき」とのコメントが寄せられました。今後は、最終報告会を経て、研究科委員会、大学院委員会の審査を受ける事になります。上原さんは、本学の経営学部(会計コース)卒業生で将来、税理士を目指しているとの事です。

本学の大学院経済学研究科は、修士課程と博士後期課程の2つの課程を提供しています。修士課程には、経済学専攻と経営学専攻の2専攻があり、博士後期課程では、経済学専攻の中に、経済学分野と経営学分野の2分野が設置されています。

本研究科では、多様なニーズに応えるため、充実したカリキュラムを構築しています。経済学専攻では、「基礎理論、歴史、応用理論、政策、法学関連」の科目領域を、経営学専攻では「経営学、会計学、経営科学、法学関連」の科目領域を提供し、院生は目的に応じた多様な授業科目を履修する事が可能です。そして、指導教員による研究指導により、修士課程では修士論文、博士後期課程では博士論文を作成し、審査や試験に合格すれば、それぞれ修士号、博士号の学位が授与されます。

本研究科の修了生は、実業界の専門家、大学の教員や研究者など、様々な分野で活躍しています。留学生には、日本との合弁企業で活躍する人や、出身国の大学で教鞭を執る人もいます。院生各自が将来の目的を達成し、様々な分野で活躍する事を期待しています。

  • 上原さん:論文内容の説明

  • 主査:吉田教授

  • 副査:宮本教授

  • 副査:安井教授