田中ゼミ「神戸伝統野菜プロジェクト」再開へ

2021.02.08 NEWS

田中ゼミ(演習IA・IB:3年次)では、2018~2019年度を通して、今や流通量の少なくなった兵庫・神戸の伝統野菜の復活・普及を目的とした「神戸伝統野菜プロジェクト」に取り組みましたが、今年度はコロナ禍で、伝統野菜保存会との交流も制限され、実質的な活動が中断していました。

しかし、この度、新たに「かんでジャム」(神戸市西区神出町)と連携し、プロジェクトを再開する事になりました。具体的には、当時のゼミ生が作成したレシピやビジネスプランを基に、「かんでジャム」が商品を製造し、それを販売するという計画です。

伝統野菜とは、その土地で古くから作られて来て、 採種を繰り返して行く中で、その土地の気候風土に合った野菜として確立されて来た物です(農林水産省ホームページより)。兵庫・神戸では、「阪神のオランダトマト」(昭和初期~30年頃まで阪神間で栽培されていたトマトの主要品種)や「鳴尾イチゴ」(明治時代から鳴尾で栽培されていたイチゴ)等があります。

関係者・生産者等と協議の結果(以下:要点)、今度の商品の特長として、(1)素材は兵庫・神戸の伝統野菜を使用、(2)無農薬・有機栽培の物を使用、(3)食品添加物を使用せずに製造、(4)コンセプトは「安心・安全」「健全生育」という事になりました。

そして、今後の課題として、(1)商品のネーミング、(2)ラベル等のデザイン、(3)販売方法(セット販売その他)、(4)流通戦略(販売チャネル:「道の駅」その他)、(5)販売促進戦略(広報・イベント等)、(6)通信販売も引き続き検討する等々、様々な工夫をしながら、取り組んで行く予定です。

経営学部では、地域の人々や企業・団体等との協働を通じて、能動的・体験的な学びの場を提供しています。

  • オランダトマト

  • 試作風景(2018年)

  • 「しあわせの村まつり」で商品販売(2019年)

  • 販売予定の商品(サンプル:トマトジャム等)