神戸学院大学・近畿大学・龍谷大学の3大学による合同ゼミを実施しました
2025年12月20日に龍谷大学深草キャンパスにおいて、本学・近畿大学・龍谷大学の3大学13グループによる合同ゼミを3時間にわたって開催しました。以前もこうした合同ゼミには参加していたことがあったのですが、その際は経営組織論や人的資源管理論領域であれば研究テーマや分析手法は自由とされていました。ただ、この自由というのが学生には難しかったようで、福井ゼミでは報告を完成させるのに苦慮するグループも散見されていました。そうした過去の経験も踏まえ、今回の合同ゼミでは次のようなテーマ設定を行いました。(1) 『ベーシック+人的資源管理』『経験から学ぶ人的資源管理論(第3版)』『経営組織入門』等、教科書をそれぞれのチームで1冊選び、その教科書内の章を1つ選ぶ。(2) 上記で選択した章から概念や尺度を取り上げて要約・説明・批判する。(3) 上記で説明できる企業事例を紙媒体、当該企業の公式HP、各大学が契約する電子媒体・DB、可能であれば直接企業にあたって収集する。以上の事柄をパワーポイント資料にまとめて8分間で発表する形式としました。これにより、学生諸君もある程度は研究の方向性がつかみやすくなり、報告資料もまとめやすくなったと思います。
実際に、13グループそれぞれが持ち味を生かした報告を行ってくれました。報告テーマは「人事評価」「国際人的資源管理」「経験学習」「リーダーシップ育成」「戦略論におけるシナジー効果」「ポーターのポジショニング理論」など多岐にわたり、グループごとの独自性が見られました。3名の教員が、自身の所属大学以外の1チームをMVPとして選出し、表彰しました。結果として喜ばしいことに、福井ゼミで「経験学習」を報告したグループが、龍谷大学の先生よりMVPをいただきました。
学生にとっては、こうした見知らぬ他大学学生との「他流試合」を学修面で行うことは稀であると考えられ、今回の合同ゼミはそうしたまたとない機会であり、非常に刺激になったようでした。今回の合同ゼミは決してゴールではなく、自身の研究を内省するための通過点にすぎません。この経験を糧に4年次生での卒業論文作成に励んでもらいたく思います。福井ゼミでは、合同ゼミのみならずアクティブかつ能動的な学びを今後も継続していきたいと考えています。
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合同ゼミ最中の様子
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研究成果を報告する福井ゼミのグループ