島永嵩子准教授の著書が出版されました

2021.02.17 NEWS

島永嵩子准教授の著書、『「お中元」の文化とマーケティング-百貨店と消費文化の関係性』(単著)が、同文舘出版より出版されました。(2021年2月5日:初版発行)

以下、序章より(抜粋)
「本書は、消費文化とマーケティングの関係性について理論的かつ実証的に明らかにすることを目的とする。消費文化は、自明のものとして消費の外部にあるものではなく、内部にあらかじめ存在するものでもなく、消費が実践される過程でそのつど構築されていくものである。この現象を明らかにするために、消費文化において社会の構成員たる人々に共有されている価値観の変化や消費パターンの変容プロセスに焦点を当てることにする。具体的には、本書は、日本独自の消費文化である『お中元』の文化(以下、中元文化と略す)を研究対象として取り上げる。中元市場において、中元文化をめぐる消費パターンは社会においてどのように成立、変容し、その過程でマーケティングがどのように介在してきたのであろうか。本書では、こうした問題意識の下で、消費文化の視点から中元文化の構造変化について明らかにする」

本書について特筆すべきは、人々の価値観や消費行動の変化に対して、文化的視点を取り入れて調査研究している点です。本書により、日本社会の特徴的な消費文化や贈答文化を理解できると思われますので是非、ご一読ください。

  • 『「お中元」の文化とマーケティング』

  • 『「お中元」の文化とマーケティング』(中面)

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