夢と未来の島(アイランド)で学ぶ(教授 辻 幸恵)

2020.06.04 NEWS

夢と未来の島(アイランド)で学ぶ

辻 幸恵(経営学部教授/学長補佐)

みなさんは神戸学院大学経営学部のあるこのポートアイランドがいつ出来たのか、ご存じですか? ポートアイランドは国内初の都市機能を持つ人工島として、1966年(昭和41年)に第1期部分の工事がスタート。ちょうど神戸学院大学の有瀬キャンパスが出来て、大学として出発した時期と同じ頃です。

いまポートアイランドは神戸市中央区の三宮と神戸大橋で結ばれています。神姫バスで通っている人は毎日、この赤い大橋を渡っています。もちろん、ポートライナーで通っている人も、神戸港を真下に見ながら三宮から通っていることでしょう。このポートアイランドの中には見本市場や国際会議場が整備されています。また、ポートライナーの終点には神戸空港もあります。

さて、着工から15年後の1981年(昭和56年)に開島のイベントとしてポートピア‘81という博覧会が開催されました。夢と未来をテーマとして行われたこのイベントには多くの企業パビリオンが建設されました。現在もUCC(上島珈琲株式会社)のコーヒーカップ型のパビリオンは残っています。大学の近くですから、折を見て見学してください。1981年頃の本学は有瀬キャンパスの第2文化体育館や7号館の竣工にかかっていた頃です。1979年には大学院食品楽品総合科学研究科(博士後期課程)ができ、ますます学問的にも重要度が増してきていた頃です。

ポートアイランドはいまや国際貿易都市KOBEのシンボルです。人々の夢と未来をのせて世界に開かれた空間です。ここにキャンパスがある神戸学院大学は、グローバルとローカル、革新と伝統の両面をそなえた大学です。今年度の経営学部の受験生向け広報パンフレットのキャッチフレーズは「なりたい私×描く未来」にしました。在学生のみなさん、ぜひ未来を描いてみてください。経営の神様ピーター・ドラッカーはこう言ってます。「我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである」と。今だからこそ、新しい視点で、新しい生活のあり方や将来を考えることができると思います。