経営学部

2023年12月1日（金）2限目に行われた第10回経営管理総論II（於 : KPC1-B301教室）で、株式会社シマブンコーポレーション代表取締役社長執行役員の木谷謙介氏が「鉄のリサイクルは宇宙の摂理!?」と題した講義をして下さいました。この科目は経営学部2回生以上を対象としており、当日は約390人が出席しました。

シマブンコーポレーションは、1909（明治42）年創業のいわゆる「100年企業」。現在は、鉄のスクラップ収集・選別・加工・納入を担い、約5,000社と取引関係を持つ国内トップクラスの鉄リサイクルグループ企業に成長しています。また、本社に隣接して建てられたBBプラザ（神戸市灘区岩屋）は、美術館や商業施設、育児施設、医療施設、貸会議室・ホールの入った交通アクセスに恵まれた多目的ビルとして、コミュニティスペースの機能も果たしています。

科目担当の松田裕之教授による授業主旨の説明と紹介を受けて登壇された木谷氏は、第一部「ミラクル元素 : 鉄」において、鉄という素材の成り立ちと鉄が文明の発展に果たしてきた役割を文系学生にも分かりやすく解説。第二部「鉄のリサイクルは地球を救う!?」では、「古くて新しい素材」である鉄の魅力と有用性、SDGsの観点から眺めた鉄のリサイクル素材としての豊かな可能性を、興味深い実例を交えながら熱弁されました。

第一部と第二部の間に設けられた休憩時間と講義終了後には、木谷氏が持参された隕石コレクション、鉄スクラップやリサイクル鉄の現物を受講生が実際に手に取る時間も設けられ、多くの受講生たちが教壇に並べられた隕石や硬・軟に加工されたリサイクル鉄にふれながら、木谷氏やシマブン社員の方々とコミュニケーションを持ちました。隕石から離れられないほど興味を持ったり、実際に鉄の折り曲げに挑戦して息を切らしたり、木谷氏に自己紹介したりする受講生もいて、普段の授業とは違った刺激や教示が得られた、実り多い時間となりました。

なお、シマブンコーポレーションが世話役となって10月29日（日）にBBプラザで開催された「美かえるカラフルマルシェ」には、経営学部の辻幸恵教授のゼミナール生がフェアトレード商品の紹介・販売、同じく松田ゼミナール生がイスズベーカリーと樽屋五兵衛（協和商事株式会社）と共同開発したパンとクッキーの販売を行っています。

今後も経営学部では、地元企業との交流が深まる活動を、さまざまな機会をとらえて、出来るだけ多くの学部生に提供していきたいと考えています。