在学生の皆様へ ~オンライン授業開始にあたってのお願い~
在学生の皆様へ ~オンライン授業開始にあたってのお願い~
経営学部長 松田 裕之
経営学部生の皆さん、お変わりございませんでしょうか?
5月11日よりいよいよオンライン授業が始まります。すでに4月28日付「学生の皆様へ」で、林坂先生が「(オンライン授業は)すべての学生とさらには教員のコンピュータリテラシを向上させる良いチャンスである」と言われました。
「コンピュータリテラシ」のなかには、オンラインを活用したコミュニケーションに必要な礼儀作法も含まれます。ふだん家庭や学校、部活サークルやアルバイト先で、いろんな人と接するとき、皆さんは「こんなことを言ったら相手が傷つくだろうな」とか「人の影で悪口を言う奴はサイテー」とか思って、節度とリスペクトをもって相手に接しますよね。
このことはオンラインを介してのコミュニケーションにも当てはまります。「ネットの中なら誰が言ったかわからないから大丈夫だろう」と軽い気持ちで誹謗中傷等を行う人も見られます。その一方で、そういう行為を行った人を特定して叩きにくる人もまたたくさんいます。匿名性の高いオンラインでのコミュニケーションは、対面のそれよりも、じつは危険が一杯なのです。
本学よりも先にオンライン授業を開始した各大学では、授業やそれを担当する教員への誹謗中傷、あるいはオンライン授業で使用される資料やテキストの無断配信といった行為が頻発しています。「〇〇大学では〇〇論Ⅰの授業に対して、読むに耐えない中傷の書き込みがあった」という話を聞かぬ日はありません。そういうニュースに接した人たちはこう思います。「〇〇大学の学生はメディアリテラシが低いな」と。そして、「こんなことが起こる大学の学生は、コロナ禍が去ったあとも加速するテレワーク体制のもとでは危なくて使えないな」と。
逆に、「神戸学院大学ではオンライン授業をめぐるトラブルを聞かないな」となると、「あそこの学生はきちんとメディアリテラシを身につけているな」と世間一般は思います。とくに経営学部はICT教育をカリキュラムの柱のひとつに据えていることから、「神戸学院大学の経営学部生は、これからの時代に役立つ人材」と評価されるでしょう。
ぜひ本学HP「重要なお知らせ」にある「2020/05/07遠隔授業(オンライン授業)の受講について」を開け、「遠隔授業の注意事項とマナーについてpdf」を熟読しておいてください。
本格的なオンライン授業は我が国教育界初めての試みであり、企業で実施されているテレワークと同様に、おそらく当初は試行錯誤の連続になるでしょう。不安、不満、焦り、怒りの感情も湧くにちがいない。でも、そこから逃げることなく真摯に向き合った人間には、必ず平穏、充足、落ち着き、喜びが訪れる。混沌の向こうにある未来への扉は、節度とリスペクトという鍵で開かなければならない。5月11日に始まるのは、授業という名の、経営学部の教職員と学生が共に未来を拓く挑戦です。