就活を戦う4回生のみなさんへ(経営学部長 松田 裕之)

2020.04.20 NEWS

松田です。みなさん、御無事でしょうか? 御家族はお元気ですか?

生命にかかわる緊急事態下での就職活動となりました。感染への不安と怖れに苛まれながら、それでも将来にむけて就職戦線で日々戦われているみなさんに、心からの敬意を表するとともに、エールを贈りたいと思います。

みなさんの中には旧年度中に「内々定」を得ている人も結構いるかもしれませんが、「本命はこれから」という時期に非常事態宣言で就活の「中断」を余儀なくされた人も多いでしょう。企業側も自粛体制にありますので、就活はいきおいONLINE形式が主となり、直接的な対面場面はほぼ無いか、きわめて限定されていることと存じます。

ビジネスというものは、平時は言うまでもなく、非常時においては「早さ・速さ・迅さ」という三つの「はやさ」が生き残りと、そのあとの回復・発展の鍵になります。言い方は悪いですが、企業側はこの人類史上最悪のピンチさえも、「人材確保のチャンス」と捉えている、みなさんはそう考えて就活に対峙したほうがよいでしょう。

兎に角言っておきたいのは、「企業は常にしたたかである」ということ。どんな環境にも必ず幾ばくかの利を見出そうとします。今後もこのような予期せぬ災厄が発生することを想定し、いまの状況自体をひとつの「試験」と考えて、非常事態にいち早く順応できそうな人間を確保しようとするでしょう。この状況が、みなさんにとっては、既にして「試験」なのです。

これほど厳しく苛酷な就職試験はないでしょうが、おそらくはこの試験、試練と言い換えてもいいかもしれませんが、これを乗り切った人は何処の企業でも「将来の主力」と期待されるでしょう。不安の中に期待を感じ取り、絶望の中に希望を見出せた人が、そして何より命をつなげた人が未来を拓けます。

No Pain , No Gain !!